先日、栃木県の那須にある、女性のトラピスト修道院を訪ねました。完全な沈黙のうちに、朝3時半に起床し、晩の8時に就寝します。1日の多くは、聖堂における共同の祈りで、他は田んぼや畑や台所などでの労働です。そこには45名の修道女が生活しています。那須高原の大自然に囲まれた静謐な環境は、いわば地上における天国だろうと感じました。そして、そこでの修道女の祈りこそが、社会と世界の平和と安全を守っているような気がしました。
わたしたちは、無論、隠遁者ではありません。世俗の真っ只中で生活し、働いています。しかし、そういうわたしたちが、今ここで安らかに、明るく、楽しく生きられれば、それが、「今ここで」神と共に生きる天国なのではないでしょうか。
それには、必ず祈りが必要です。祈りには定義も方法もありません。ただ、今ここで神と共にあるということを意識して、神さま、あなたが大好きです。どうぞ必要な恵みをお与えください、と祈ればいいのです。