校舎正面にラテン語で刻まれたこのみ言葉を眺めながら、救い主のご降誕に当たり、神のみ心のままに幼子を受け入れた聖ヨセフの働きに思いを馳せていました。「アブラハムの子ダビデの子、イエス・キリストの系図」、これはマタイによる福音書の冒頭部分です。そして42代に及ぶ長い系図が続き、最後に「ヤコブはマリアの夫ヨセフをもうけた。このマリアからメシアと呼ばれるイエスがお生まれになった」と記されています。(マタイ1・16)
「恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を生む。その子をイエスと名付けなさい」(参:マタイ1・20~21)と告げる天使の言葉と婚約者マリアを信頼したヨセフは、天使の命じた通りに妻マリアを迎え入れました。ヨセフとイエスには血の繋がりはありませんでした。しかし、ヨセフが子として受け入れたことによって、イエスはダビデの子とされ、ダビデの子孫から救い主が誕生するという、神の救いのご計画が実現されたのです。
クリスマスに当たり祈ります。天使から告げられた神のご意思に従ったヨセフの勇気と信仰に倣い、私たちが神のみ旨実現の道具として生きていくことができますように、アーメン。