2018年09月11日の心の糧


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自然とわたし

今井 美沙子

今日の心の糧イメージ まわりが海の五島列島で生まれ育ったせいか、私は海が大好きである。

幼い日、世界中の海はつながっていて、ローマのパパさま、すなわちローマ法王の所にもつながっていると教えられた。その上、五島は日本でも西の端なので、パパさまに一番近いとも教えられた。

私がまだ五島にいた子どもの頃、ピオ12世パパさまが危篤になられ、福江教会あげて、朝・昼・夜とお祈りしたことを覚えている。それでも足りなくて、浜辺に行って海に向かい、「パパさま、パパさま、お祈りしています」と呼びかけた。

高校1年生の秋、福江大火で家が全焼し、港の傍の埋立地の仮設住宅に住んだ。

その時、家や思い出の品が焼失した悲しみをいやしてくれたのが毎朝、水平線から昇ってくる朝日だった。

光り輝くような天地創造の世界がそこにあり、その瞬間には悲しみを忘れ、朝日を眺めたものだった。雨が降らない限り、その光景を、家の台所の窓から眺められたことは、何という贅沢なひとときであっただろう。

しかし、海の恐さも十二分に知っている。

台風の時の海のすさまじい荒れ方。おだやかな海が牙をむいた動物のように一変する。春夏秋冬、海の姿は変化する。

しかし、いつも私の心にあったのは、海はパパさまにつながっているという安心感。

もし、津波が来て流されても魂はパパさまのもとに着き、やがて天国につながるという思い。

71歳になった今も海は大好きである。

一昨日も電車から海が見える所へ行った。

海を見ると嬉しい気持ちになり、今では、フランシスコパパさまとつながっているのだと思うと、ますます心が弾むのである。