2018年09月12日の心の糧


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自然とわたし

遠山 満 神父

今日の心の糧イメージ 人との関わりに疲れた時、しばしば散歩道を祈りながら歩きます。すると、いつの間にか心が癒され、生きる力が蘇ってくるのを感じます。そのような時、自然の中にある癒しの力を感じます。

自然を通して、多くのことを学ぶこともあります。例えば動物の親たちが、子供を大切に育てている姿を眺める時、神様は動物達の姿を通して、私たちが本来どのように子供に接していくべきかを教えて下さっているのではないかと思えてきます。特に、動物たちが命をかけて子供を守る姿は感動的です。

他方、自然は、様々な醜い要素も併せ持っております。例えば、動物の世界の弱肉強食の在り方は、私たち人間が決して見習うべきものではありません。また、地震や津波、豪雨などは、私たちにとって脅威となります。そういう意味で自然は、私たち人間が、神格化する対象ではなく、むしろ共に生きる仲間だと考えます。共に長所と欠点を併せ持ちながら、救いの日を待っている仲間です。(参:ローマ8・19~21)

自然の中で、私たちが統御できないもの、私たちにとってしばしば驚異的な存在となるものの1つは、海です。海は、世の初めに創られ、私たちといつも共に在り、しばしば、その美しさによって私たちを魅了し、その豊かさによって私たちに便宜を齎してくれますが、同時に私たちにとって大きな脅威となることもあります。けれども、世の終わりに、自然の中の、私たちにとっての脅威となる要素が取り除かれ、美しい部分だけが残される、そのことを表現する為、黙示録の中に、「もはや海もなくなった」(21・1)と記されています。

世の終わりまで、共に生きる仲間として歩んで行けたらと思います。