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人生を変えた言葉

崔 友本枝

今日の心の糧イメージ

「わたしはあなたが生まれたとき、本当に喜んだ」。

22歳の時、私はお祈りの中でこの言葉を聞きました。それまで自分の存在を否定的に考え、自分は生きていていいのだろうかと絶えず疑問を感じていた私は、「神さまが私を望まれたから存在しているのだ!」と心の底から実感できたのです。嬉しくて後から後から涙があふれ、一晩中眠れませんでした。「神さま、ありがとう。ありがとう、神さま」と言って感謝していると朝になりました。

このとき以来、私の人生は喜びに変わりました。ガリガリにやせていた私はおいしく食事をとれるようになり、些細なことでもよく笑うようになったのです。苦手だった歌も大好きになりました。その上、聖書を読みたくてたまらず、むさぼるように通読しました。

私は神に喜ばれ、神のお望みで私は存在するのだとわかった日から、神さまをもっと深く知りたくなったのです。そのうちに「神は存在するすべてのものを愛している」(参・知恵の書11・26)特に、人間は神に例外なく愛されている、と徐々に感じられるようになりました。それをわからせてくださったのは、聖書に書かれているあのイエスなのです。

 

歴史の中に入り込まれた実在の人物、ナザレのイエスは、十字架にかかり、死んで、3日目に復活されました。そして、今も本当に生きておられるのです。どの時代においてもキリスト教徒は迫害されました。どれほどひどい目にあい、殺されても、イエスが復活し今も生きておられること、私たちの魂の救いは、この方を信じ、愛することによってなされることを述べ伝えてやみませんでした。

それは今も同じです。私がイエスから言葉を聞いてからもう30年がたちましたが、神の言葉は今も私を支えています。