そして読書会や定期的にあった集まりには、いろんな講師もお見えになりました。そんなある日、沢田和夫神父様がお見えになって、たった一言、「愛はすすめではなく、掟です。」と静かに、しかし、強い口調でおっしゃったのです。そのときのショックは忘れられません。脳天に一撃を食らうというのは、こういうことを言うのだと思ったほどでした。
そして、もう1つ、その頃「キリストと個人的に親しくなりなさい」と言われたことがありました。この言葉も、本当に深く胸の奥に届きました。
これらの言葉を通して、洗礼を受けてから10年以上もたってやっと、おずおずと、すこしずつ自分もカトリックの世界に入っていった、入り直したのだと思います。
この3つの言葉が、私にとっては生涯忘れられない、人生を変えた言葉だったのだと思っています。私は幸い、今もそれらを大事にして、生きていこうとしています。