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わたしの好きなみ言葉

今井 美沙子

今日の心の糧イメージ

今朝も我家の中庭に小鳥たちがやって来て、精一杯の声で鳴いている。

「わたしは今、ここに生きています」と主張するかのように・・

息子は「あんな小さな身体やのに肺活量がすごいな」としきりに感心している。

何の憂いも悩みもないかのように、天真爛漫に鳴く声を聞いていると、聖書の中のみことばがよみがえってくる。

「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。」=略=

「だから、明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労はその日だけで十分である。」参:(マタイ6・25~34)

今年の1月10日の朝、実の弟の妻、峰ちゃんよりあわただしい声で電話があった。

「お姉さん、大変なことになってしもうた。お父さんが倒れて、救急車で病院に運ばれて、今、集中治療室なんやわ。何とか命だけは助けて欲しいんやけど。お姉さん、お祈りしてね・・」

すぐに私の部屋の小さな祭壇の前に座り、弟のため、イエズス、マリア、ヨゼフさまにお祈りを捧げ続けた。

その数時間後、電話があり、検査の結果、出血が少なく、手術の必要がないこと、右半身の麻痺はリハビリすることなどを聞き、また神さまに御礼を申した。

大難を小難にしていただいたのだ。今後のことは神さまに委せ、小鳥のように精一杯生きたらいいのだ。その日の苦労はその日だけで十分、明日のことは明日考えたらいいと弟に伝えてもらうことにした。