2018年08月16日の心の糧


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わたしの好きなみ言葉

堀 妙子

今日の心の糧イメージ 聖書を青春真っただ中で読んだ時と、歳月を経て読む今とはずいぶん理解が違う。マタイの25章に、気になるみ言葉がある。

主人が旅に出る時、しもべたちを呼び、それぞれの力に応じて、「1人には5タラントン、1人には2タラントン、もう1人には1ラントン預けて出かけた」というところだ。(15節)

今、同じ聖書箇所を読み返して見ると、神さまの不思議な数字の感覚を見る。タラントンの意味は、財産や貨幣価値のみを言っているのではないように思える。5タラントンは事業など幅広い経営に向いている人、2タラントンは地道に働き生活を維持する人に思える。1タラントン預けられたしもべには、何を期待していたのだろう。

1という数はシンプルな数字だ。神さまは、もしかすると、3番目のしもべには、たった1つの能力を発揮するように望まれたのかもしれない。1タラントンを預けられたしもべは、「あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しいお方だと知っていましたので、恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠しておきました」と言い訳をした。(参:24~25節)すべてを神さまにお任せして飛びこめば、思いがけない自分を発見し、人びとに喜びを分け与えられたのにと思えるのだ。

主人が1タラントンを預けたしもべには、彼だけに与えられた能力発揮のチャンスだったかもしれない。行動を起こさないうちに、心が揺れ動き、きのうがきょうになり、きょうがあしたになりと、引き延ばしているうちに、時は流れ、時間切れになってしまった人のことを指すのだろう。

たった1つの能力、自分のタラントンにひたむきに生きるひと、野球のイチロー選手のような人は素敵だと思う。