2018年06月12日の心の糧


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悔い改める

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ 「ごめんなさい」。この一言が言えず、人との関係がぎくしゃくしたことはありませんか。自分の行いが常に正しいと思っている人は、失敗や過ちをして、人の心を傷つけたとしても、中々それに気づくこともなく、仲直りをして新たな歩みを進めることは難しいでしょう。

ところで、南米のチリに「ロスアンデスの聖テレサ」という19歳という若さで亡くなったカルメル会の聖女がいます。修道院での生活はわず1年足らず。彼女が17歳の学生の時、こんなことがありました。

シスターの先生がお菓子を配られた。テレサがいただいたお菓子は小さいものだったので、くやしくて捨ててしまった。シスターは後からテレサにもう1つ下さろうとしたが、彼女は受け取らなかった。小さい時からの激しい気質が大きくなってもまだ残っていたのですね。私たちの身近にある様な出来事かも知れません。

そんなテレサですが、そのことを反省し、イエズスに打ち明けて赦しを願ったことを、彼女は日記に残しています。

「よいイエズス様、こんなに卑怯な私をどの様にお思いになりますか。ゆるしてください。この次はもっと良くいたしましょう。」

小さなエピソードを通して、聖女は大切なことを私たちに伝えてくれている様に思います。謙虚に自分の姿を認め、反省し、赦しを願って、あらためる決心をして新たに歩んでゆく。より良い人生の歩みの秘訣は、この様な生き方の積み重ね、繰り返しなのかも知れません。その中で私たちは、少しずつ成長してゆくのでしょう。

歩みを振り返り、勇気を出して、自分のありのままの姿を率直に認めて、悔い改めるなら、新たに歩み出すことができるでしょう。

私たちの歩みが祝福に満ちた歩みとなります様に。