シスターの先生がお菓子を配られた。テレサがいただいたお菓子は小さいものだったので、くやしくて捨ててしまった。シスターは後からテレサにもう1つ下さろうとしたが、彼女は受け取らなかった。小さい時からの激しい気質が大きくなってもまだ残っていたのですね。私たちの身近にある様な出来事かも知れません。
そんなテレサですが、そのことを反省し、イエズスに打ち明けて赦しを願ったことを、彼女は日記に残しています。
「よいイエズス様、こんなに卑怯な私をどの様にお思いになりますか。ゆるしてください。この次はもっと良くいたしましょう。」
小さなエピソードを通して、聖女は大切なことを私たちに伝えてくれている様に思います。謙虚に自分の姿を認め、反省し、赦しを願って、あらためる決心をして新たに歩んでゆく。より良い人生の歩みの秘訣は、この様な生き方の積み重ね、繰り返しなのかも知れません。その中で私たちは、少しずつ成長してゆくのでしょう。
歩みを振り返り、勇気を出して、自分のありのままの姿を率直に認めて、悔い改めるなら、新たに歩み出すことができるでしょう。
私たちの歩みが祝福に満ちた歩みとなります様に。