その日は大雨で、み心のご像をビニールで覆い、コンビニの店長さんに頼み、レジのそばに置かせてもらった。まもなく司祭が現れ、ご像を渡した。ご像を見て司祭の顔は輝いた。丁寧に車の荷台に入れて帰って行かれた。
このご像が私のところに来るきっかけは、所属教会の大掃除をしていた時に香部屋の奥から出てきたものだ。普段は聖書の勉強会の部屋に置いてあった。主任司祭に「このご像をください」と言ったところ、「よくお祈りするのですよ」と言ってくださった。教会から家までみ心のご像を担いで帰宅した。それから3年間、このご像は苦しみを共にしてくださった。
イエスさまはすべての人に愛を注ぐ存在なのだと思った。
私の洗礼名はガブリエル。神さまから受胎告知のために遣わされた天使だ。この名前をいただいてから私の役目は、とりなし・・・というよりも「使い走り」が多い。誰かのために何かを届けたり、誰かのために頼みに行ったり...。「使い走り」、マリアさまが私に与えてくださった役目だと思っています。