「木材は肌に優しく、木目の美しさは目を優しく包み...」と続くチラシを見ると、私は、神様が創られた自然の偉大さ、素晴らしさ、そして、その中に調和する存在として置かれた人や動物、他の命あるものとの関係性を感じます。神の創られた世界は本来、人がこの地球の法則に調和して、自然の流れに沿って生活し、心に「ぬくもり」を感じさせてくれるものです。
教皇フランシスコは、回勅『ラウダート・シ』の中で、「この地球は、『私たちの共通の家』」と表現され、「地球の脆さと人々との間にある密接なつながり、すべてが厳密に関連し合っている」ということを、私たちに思い起こさせてくださいます。
人間と地球のあらゆる創造物はオーケストラのような関係です。それぞれに持つ価値を再確認し、自己中心や人間中心主義に陥ることなく、互いに調和して生きる道を模索することによって、「私たちの共通の家」は、「目と心に優しく、気持ちにゆとりや安らぎを与える『ぬくもりの家』」に変えられるのではないでしょうか。