教皇フランシスコは、2015年に回勅「ラウダート・シ」を発表され、「私たち皆の共通の家であり、命を分かち合う姉妹である地球を大切にしましょう」と呼び掛けられました。さらに、私たちの身体そのものが地球の要素から構成されていると述べて、呼吸を与えてくれる空気、私たちを生かし憩わせてくれている水の大切さに触れておられます。
海水が蒸発して雲となり、雨や雪となって地上に降り注ぎ、川や氷河を作り海へ帰る、この水の循環が豊かな自然を作り出し、生き物を育んできました。地球を優しく包み込む大気や水、オゾン層は宇宙から容赦なく降り注ぐ放射線を寄せ付けず、気温変動を抑え、快適な環境を保ってくれました。
ところが、「今、この地球は蹂躙され嘆き苦しんでいます」と教皇様は警告されます。大気汚染や水不足は命の源を奪うことになるからです。
「人間は最悪の状態に陥る可能性もありますが、またそれを克服することも、善を選択することも、生まれ変わることもできるのです」。この教皇様からの励ましの言葉に心を開き、地球という、この家に住むすべての人々の命が大切に守られるよう努力していきたい、そう願っています。