大きな被害を受けた地域で、家族や親しい人たちを亡くした人たちを前にして、どのようなクリスマスの喜びを伝えようか迷いましたが、参列された皆さんは、実に心からキリストの誕生を祝ってくださいました。
そんな中、いつも教会にご奉仕してくださるあるご夫婦がそわそわしておられるのに気が付きました。お聞きすると、息子さんご夫婦に赤ちゃんが生まれそうなのだ、とのことでした。「初孫になるんです」そうおっしゃっていました。
無事にクリスマスのミサを終え、その後のパーティーでも楽しいひと時を皆で過ごした後、さきほどのご夫婦から、無事に赤ちゃんが生まれたことを聞かされました。
人々の命を奪った大津波に傷ついている街で、主キリストの誕生をお祝いできただけでなく、新しい生命の誕生の喜びも感じさせていただいた、喜びに満ちたすばらしい夜になりました。
ふと空を見上げると、さらに嬉しいことに小雪がちらちらと舞っておりました。