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繋がり

古川 利雅 神父

今日の心の糧イメージ

あ~、今日も一人ぼっちかなぁ。自分が一人だけで生きていると思っているとしても、沢山の人に支えられ、大勢の人と関わりながら、私たちは毎日を歩んでいるのでしょうね。

日本の中で初めて行った町で、聞きなれぬ地元の言葉が人々の間に飛び交っていても、ふと、故郷の言葉が聞こえてきて、ほっとしたことはないでしょうか。また海外に行って、日本人を発見し、話さなくても、声を掛けなくても、親近感を覚えて見知らぬ街が、急に身近に感じられる様になった方もおられるでしょう。

相手の方との対話や、心と心の触れ合いがなくても、相手の方との共通点を見つけて、何となく繋がっていると感じ、支えとなって、歩むことができる私たち。ふとしたこと、ちょっとしたこと、何気ないことに支えられながら、歩んでいるのかも知れません。

そんな私たちですが、ひとと出会い、お互いに話し、触れ合い、自分という存在を受け止めて貰った時、大きく変えられてゆきます子どもの時からのことを考えてみると、母親、父親、家族、親戚、学校の友達、先生方、クラブ活動、習い事、職場の人など...。少しづつ繋がりが増え、その繋がりを大切にしながら歩んでいるのではないでしょうか。尊敬する方、憧れの方からの一言や、友人からの1本の電話、季節の1枚のハガキなどなど、どれも嬉しいものですね。

あなたは今、誰と繋がっているのでしょう。その繋がりを大切にしているでしょうか。たとえ会えないとしても、大切な相手のことを大事に想いながら、大切に想われながら、繋がりを大切に歩んでゆきましょう。また誰よりも私たちを大切に想って下さる神様のことも想いながら、想われながら、支えられながら...。