ボランテイアならばふつう、からだの不自由な方には車椅子を押したり、お掃除や料理、買い物などをしてさしあげられます。どこかでそういうものだと思い込んでいるので、なにもしないでただそばにいて見守っているだけって、居心地がわるくなってしまうのです。服の袖に手を通そうとして、うんうんうなっているのを見るとつい手がでてしまう・・・ 。
大きな声でさけんでいるあなた。いっしょうけんめいテーブルをたたいているあなた。赤ちゃんのようにきゃっきゃとわらっているあなた。
ごはんをたべておかたずけ。お茶碗あらうひともいる。
ありのままのあなたをあるがままに見ている、ただそっと見ているだけ。
気がつくとゆったりと一日が過ぎて、お祈りの静かな時間があって、短い歌をうたい、みんなで「おやすみなさい」。この安らかなたとえようもないよろこびはどこからくるのでしょう。
こんなわたしを受け入れてもらったのです。言葉がなくとも、わかりあえるのです。
なにもしないでただ一緒にいただけだったのに、癒されたのはわたしのほう。
とっておきの隠れ家で一緒に生きる仲間たち。
ずっとずっと繋がっていたい、この仲間たちと。