そして最後に、講師の先生はこう締めくくってくださいました。「いのちの電話には、これから自死しようとする方からの電話も多いです。そして色々な対話の中で、電話を切らなければならない時が来た時、最後の手段として、こう語ることも出来ます。今度何月何日頃、またお電話くださいね。待っていますよと。すると、必ず約束した日までは自死しません。」そして講師の先生は最後にこう話されました。「しがらみによって自死に追いやられる人も、同じしがらみによっていのちが救われるのですね。人間は関わりの中で生きているということです」と。
この30年間、このことばの重みを噛みしめながら、私は日々過ごしてきました。