昔の人はお天道様が見ているのだよと言われたものです。それは比喩的な言い方でしょうが、わたし自身、こっそり悪いことをしたとき、誰も見ていなくても、必ずその結果である懲罰が襲いかかってきました。
戦後まもなく、私が小学生のときに、近所の友だちと、バラック造りの金物屋に入って、洋食の道具、ホークやスプーンや皿を盗んだことがあります。盗んだ金物はみな、店の裏庭に穴を掘って捨ててきましたが、しかし、そのことはちゃんと学校の担任の先生に知られていました。そして、先生からこっぴどく叱られました。
ちゃんと見ているひとがいるんですね。
反対に、隠れて独りで祈ったり、善いことをしていると、その結果、良いことが沢山起こります。わたしは戦前、戦中、戦後と数多く乗り物に乗りましたが、一度も事故に遭ったことがありません。それは乗る前に安全を祈っているからだと思います。
このように、繋がりを意識して、良いことを念ずるときには、波動のようにそれが広がっていくのです。