シスター渡辺和子先生は「子どもは、親や教師の言う通りにはなりませんが、親や教師のする通りになります。なってほしい子どもの姿を、親も教師も、自ら示す努力をしなければなりません」と言われました。
私は2人の子どもに恵まれました。神から委ねられた子どもたちが、肯定され愛されていることを糧として、他者に対して愛を持って接することのできる人として成長してほしい、そう願ってきました。
そのためには、親である私が、率先して、自らの人生を肯定する生き方を示すことが重要なのです。どのような辛いことがあったとしても、家庭生活や仕事の中に、生きがいと喜びを見出し、感謝の心を忘れずに日々の務めを果たすことが、何よりも大切なことだと気づかされました。
子育てで注意すべきことは数多くあることでしょう。でも、子どもたちの良きお手本となるよう努力すること、これが子育ての極意なのだと確信しています。