私は24歳で長女を授かりましたが、妊娠が解った時、教授に子育て実験をする決意をお伝えしましたので、先生から1冊のノートを頂いていました。子供のベッドサイドに置いて、駆けつけるたびに印をつけるのです。初めて言葉らしい発声をしたときの音も書きとってあります。赤ちゃん日記の様なものですが、後で書くのではなく一瞬毎の記録なので、自分がどんなに慌てたか驚いたか、不安も喜びも初心者ならではの記録になりました。
教えないのに言葉の発達がはやく、気持ちを全身で表現する元気な子で、親に似たところもありますが、全く違う人格だと気付かされることの方が多く、神様が授けて下さったと実感する日々でした。
それから今日まで半世紀近くなりましたが、親が謝ることの大切さ、子供の可能性を信じ、老いていなくとも子に従っていい場合があるということを、度々体験しました。次女の時には、別の体験があり、「子育ての実り」は人生の賜物です。