とにかく、やっと巣立ってくれた!!これが偽らざる実感です。
ピアニストとしても勿論、これからキリスト者としても育ってくれれば、私達にはこの上ない喜びです。
思い返せば5才の時、近所の女の子がピアノを始めたのが、もううらやましくてたまらず、毎日その子のあとを追いかけまわして、その子の弾く通りにピアノを弾いていたのが始まりでした。
それが、音楽高校の時期には一人前以上にグレて、演奏面では学校を代表する生徒でありながら、学校と事を構え、他校とのコンサート出演をキャンセルする程の、反抗ぶりだったのです。
その理由が、長く伸ばした髪の毛を派手なオレンジ色に染め、それを真っすぐ上に向けて、まるで煙突のように立てているのを、やめろ、やめないとの争いだったのです。
これが、そのあとイタリアへ留学し、その後ベルリンへ移り、丁度、日本で18年、ヨーロッパで18年という、2つの故郷を持つピアニストに育ったという訳でした。しかも、留学先で知り合った女性と19年の歳月を経てつい先ごろ、やっと結婚に至ったのですから、2人の間も勿論、神様の導きは何とも計り知れないものです。
それと共に、あのとんでもないオレンジ頭も、今は昔となっておりますが・・。