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先取りする

小林 陽子

今日の心の糧イメージ

地球温暖化、環境破壊、核戦争の脅威。このままいけば確実に人類は滅びるということです。それはもう、予言などというものではなくて、統計的に数字を出し、現状分析の結果、かならずそうなると。

それでも毎日の暮らしは、たんたんと過ぎていきます。

人類の滅びなど関係なく、このまま平穏無事に人生が終わればそれでよし、あとのことは天国から見守っているわ、なんてのんきなことをいってる場合でないとしたら。

私になにができるでしょう。

せいぜい原発反対の署名、エコ生活を心がけるくらい・・・・。

でも、マザーテレサのなさっている仕事を「そんなことをしても政治が変わらなくては焼け石に水だ」と言ったひとに、マザーは、

「そのとおり。でも、大海も、一滴の水からなりたっているのです」と答えています。

では私の場合の一滴は・・・ 。

エアコンはもちろんなし、石油や電気ストーブも極力控え、キャンプ用の寝袋に湯たんぽをいれて机に向かいます。猛烈に寒い日は湯たんぽふたつ、抱いてねます。

わが食生活なんて大げさなものではありませんが、自然のものを自然のなかでいただきます。

庭のタンポポ、野性のフキ、ノビル、スカンポ。サラダによし。 野草ラーメンもなかなかのもの、みんな神様の贈り物ですね。

自然の恵みはまだまだあります。

戦中派の私の幼年時代は、この状況を先取り?したみたいです。

防空壕で母と寝て、ごはんはスイトンとおやき、ジャガイモの代用食。あまりに幼くて、戦争の悲惨さはわかりません。むしろ母とおままごとをしているようで楽しかったのです。

提案です。カレンダーに「旧石器時代のような『エコの日』」を設けてはどうでしょう。