頑張ればできると信じて挑戦し、成功してさらに上を目指す。頑張ればできると信じて挑戦し、失敗して自分の限界を知る。そんなことを何度も繰り返すうちに、わたしたちは自分に何ができて、何ができないかを知ってゆく。神様から自分に与えられた役割を知る、と言ってもいいだろう。自分の役割は時代を作るようなスーパースターではなく、時代の片隅で歌い続ける歌手だった。自分の役割は、歌手ではなくボイス・トレーナーとして歌手になりたい若者たちを助けることだった。挑戦を繰り返す中で、わたしたちは誰もがそれぞれの役割を見つけてゆく。それが、成長するということ。大人になるということなのだろう。
挑戦しなければ、自分に何ができて、何ができないのかいつまでも分からない。失敗を恐れずに挑戦する。それが何より大切だ。そして、挑戦を繰り返す中で、いつか自分にできることと、できないことの見極めがついたなら、それを神様から自分に与えられた役割として喜んで受け入れる勇気を持ちたいと思う。