人の体は、物質から造られています。だから、死ねば体は灰になります。けれども、死ぬとは命が体から離れて、霊の世界に帰ることですから、命は不滅です。つまり、繰り返しますと、人の体は神によってこの物質の世界の材料から造られましたが、命そのものでいらっしゃる神は、人を生かすために、「命の息」を人の鼻に吹き込まれました。ですから、人は生きるようになったのです。この場合の「息」というのは、語源的にいっても「霊」と同じです。
人の身体は、父と母の精子と卵子が結合してできあがります。けれども、神が直接に人の体に霊魂を吹き込まれたからこそ、人はひとりの人格として生きるようになったのです。ということは、わたしたちの命は、神さまから直接に預ったものなのです。だからこそ命を大切にしなければならないのです。
その訳を家庭や学校や教会などでしっかり教えないと、いくら「命を大切に」と掛け声を挙げたところで、不毛に終わるでしょう。