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いただく命

湯川 千恵子

今日の心の糧イメージ

いのちを与えられるに勝る恵みはありません.自然界の多様な動植物が絶妙な繋がりの中で輝いている様を見ると、生きとし生けるものを生かす大いなるいのちの源を思わずにはいられません。その創造の技は今もダイナミックに続いているのです。人のいのちは特に神秘に満ちています。

私は長女を身籠った時、そのことを知りませんでした。つわりで診察を受けて初めていのちが授かったことを知り、夢かと夫と喜びましたが、その時、胎児は既に3ヶ月。いのちの鼓動を打っていました。こうして授かった小さないのちが私の胎内で1人前の人体を創り、新生児としてこの世に誕生したプロセスは感動と感謝の連続で、まさに神業です。

以前、私は「人は神の似姿として創られた」(参:創世記1・27)という聖書の言葉に出会い、その真意を知りたくて、いろいろ本を読んだりする内に、それは「愛である神が私たち人間をこよなく愛するが故に、人との親しい交流を望み、ご自分の聖なるいのちを人間に分け与えて死ぬべきいのちを、神のいのちと共に永遠に生きるものとされた」と思うようになりました。

信じ難いことですが、神はイエス・キリストを通してこのことを実証されました。即ちイエスは神を「天の父」と呼んで親しく交わり、神の慈しみを人々に伝え、病人を癒やし、死者を蘇らすなど多くの奇跡を行なって、愛に徹した生き方の模範を示されました。そして十字架上で死をとげましたが、神はイエスを3日目に復活させて彼の愛に酬い、永遠のいのちを実現されたのです。

2千年経った今も、イエスは私たちと共に生きて神の慈しみに応えて生きる喜びと希望の生活、永遠のいのちに招いて居られます。

私も未熟者ながら、イエスに倣って愛することを学び、神の聖なるいのちの恵みに与りたいものです。