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友好

中井 俊已

今日の心の糧イメージ

誰かと親しくなるには、どうしたらよいでしょうか。

私の友人に、ごく普通の人でありながら、まわりの皆から好感をもたれている人がいます。その人には、どんな特徴があるか、3つほど、あげてみます。

1つ目。彼はいつも気持ちの良い言葉を発しています。

「ありがとう」という感謝の言葉、「いいですね」など肯定する言葉、「たのしい」「うれしい」「ごちそうさま、おいしかったです」など、人の気持ちが明るくなる言葉を言います。

逆に、人の悪口や陰口はまず言いません。人の良いところを見つけて、その人がいないところでもほめています。物事への愚痴や不平不満を口にするより、感謝していることを口にします。好かれるのは当然だと思います。

2つ目。彼は話上手ではありませんが、聞き上手です。

会話はキャッチボールのようなものですね。自分のことばかり、特に自慢話が多くなればうんざりされるでしょうが、彼はそうではありません。自分のことは控えめにして、相手が関心のあることを話題にします。人の話をうなずきながら、笑顔で聞いてあげています。会話をしながら、その人を理解しようとしているのです。好かれるのは当然だと思います。

3つ目。彼は親切です。人が困っていたら当たり前のように助けてあげています。

これは愛徳のある行いですね。

キリストは、弟子たちの足を洗った後、「互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13・34)と言いました。この言葉に従っているのだと思えます。そのため、まず自分から愛徳を実行する。しかも相手には見返りを求めない。そんな人が、好かれるのは当然でしょう。

誰かと親しくなるには、人にも神にも好かれるような言葉、行いを繰り返せばよいと考え、私も心がけるようにしています。