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友好

村田 佳代子

今日の心の糧イメージ

友好関係とか友好的とか、私達は国や公の団体が仲良く交流することに、よく友好という言葉を使います。しかし、もとはといえば普通に友達同士、仲良くつき合うことが友好であって、そもそも友達とはどのような存在の事なのかが問題です。

友達は1人から複数迄含むので友人と言い換えても、「友」とは親しく交わっている人同士の事です。しかし、良く考えて見ますと、友人とは色々な出会いやきっかけがあって友となるので、全てが友好とはいかない場合があります。

幼友達とは親世代が知り合っていたり、家が近所だったりして自分が意識する以前から用意されていた友です。学友、級友、寮友、社友などは子供から大人へと成長していく場で出会い、知己となる存在です。盟友、戦友となると出会いは偶然であっても、運命共同体のような体験をする事により、特別な忘れられない存在となります。現在も固い友情で結ばれているのが親友、現在は疎遠になっていても懐かしい想い出の中で生き続けているのが旧友です。尊敬や感謝をこめ畏友と云うこともあるでしょう。そんな色々な結びつきの種類を持つのが友達なのです。自分にとって善い存在も悪い存在も居るでしょうが、悪友と呼ぶ相手でさえ懐かしさを覚えるものです。

この様に友について考えるなら、友好の意味がはっきりしてきました。例え苦手な相手でも、片目をつむり、相手のよい所を探して、仲良く出来そうな所から、つきあいを始めるのです。何も親友になろうとしなくても、偶然の縁に感謝して友達づきあいを始める事、即ち常に友好的な態度で居る事です。友好の連鎖から平和が築かれるのだと気付きました。