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友好

熊本 洋

今日の心の糧イメージ

「友好親善!」この言葉は、世界平和を願う人々には欠かせません。平和を祈る人のキャッチフレーズであり、重要、切実なモットーでもあります。平和のシグナルとも言える、この「友好」という言葉は、「親善」という言葉とともに、ことあるごとに、耳にし、目にしますが、4文字熟語「ユウ/コウ/シン/ゼン」は、その語調からしても快く、耳にするだけで、勇気と希望が湧き出てきます。

そもそも、「友好」とは何か。辞書をみますと、「友達としてのよしみ。友達として仲のよいこと。多く、国家や団体などの組織間についていう」とあります。その例として「友好関係、友好条約」があげられています。「友好」は「国際間の貴重なきずな」であります。それだけに、この言葉には、特別重厚なものを感じる私どもは、「友好」の働きに大きな期待を寄せるとともに一刻も早いその実現を願わないではおれません。しかしながら、いざ、その実現となると、一筋縄では行かず、困難、挫折、問題続出、実に至難の業であります。

世界の現状がそのことを、なにより物語っています。各地に紛争は絶えず、テロ発生の危惧は、現在なお続き、人々は、おののいています。我々日本人が、第二次世界大戦の結末として人類初の原爆の大試練にさらされ、この70年、ひたすら平和実現に健気な努力を続けてきたことは、まさに「友好」実践の世界的鑑であります。

この際、人類共々深く反省、「友好」のきずなが人類共有、普遍的なものとして、永遠に朽ちることのないよう、世界各国が手を携えたいものであります。

世界の現状は、実に嘆かわしく、日本人の平和への悲願は、筆舌に尽くしがたいものがあると言っても過言ではありません。