しかしイエス様の心の広さは、これに留まりませんでした。イエス様は、続けて次のように言われています。「聖霊を受けなさい。誰の罪でも、あなた方が赦せば、その罪は赦される。誰の罪でも、あなた方が赦さなければ、赦されないまま残る」。(同20・22)つまり、弟子たちに、信じる人の群れの中での大切な使命、赦しの務めを委ねられました。ご自分の事を見捨てて逃げ出した、頼りない弟子たちに、大切な務めを委ねられたのです。これも驚くべきことです。普通の人であれば、こんな大失態をしでかした弟子たちに、これほど大きな使命を委ねることはしないことでしょう。「羹に懲りて鱠を吹く」という諺がありますが、この弟子たちに大きな期待をかけた自分が馬鹿だったと、自分を責めても不思議ではありません。
これまでの人生の中で、歴史上の人物も含めて、イエス様ほどの大きな心の持ち主に会ったことがありません。死ぬまでに、少しでもイエス様の心に近づけたらと思う日々です。