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2人3脚

植村 高雄

今日の心の糧イメージ

子供の頃の運動会で2人3脚をしますと、相手の動きに合わせるのが苦手で、私が原因でいつも倒れてしまいます。自分に合わせろと叫ぶのですが、相手もそう云うので2人3脚は苦手でした。

社会に入り、大組織で仕事をしても2人3脚よりも責任を1人で持たせてくれる仕事が好きでした。39才の頃、企業を辞めて独立し今日に至ります。客筋との2人3脚はお金がいただけるので、これは上手く流れます! この違いは何だろうと不思議に思い分析すると「命令」されるのが嫌いな自分に気付きます。組織で働いていた時の感情は、まさに心理学者エリクソンの云う「負の感情」ばかりでした。つまり不信感、恥辱と疑惑、罪悪感、絶望感、しかし独立すると人生は希望に満ち、自分の自由意思は激しく燃え、生き抜く知恵を求める情熱は火のごとく、こうして大きな生き抜く喜びを感じました。

人生色々、涙あり、笑いありの日々ですが、ふと天を仰ぐと、そこには全知全能で愛そのものである神様がおられます。大勢の人々に助けられて生きていますが、自分で事業を展開していく時、絶望に近い場面にも遭遇します。そんな時も、私はこの全知全能で愛そのものの神様が静かにいつも私を見守っておられるのを感じます。

自分と人々の生き甲斐支援活動を天命と意識して生きていると、時々、不思議な現象が起きてきます。どんなに強烈な不安感、怒り、身体症状、憂鬱なストレスが生じても、そのストレスは全知全能の神様が私を幸福へ導く為のシグナルだ、という想いをいつも五感と体感で感じてしまうのです。この現象はひょっとして、私が生涯出来なかった2人3脚を、神様のほうから相当無理をして合わせて下さっているのでは、とハタと気付いた所です。