けれども、私達が過去を振り返ることを怠れば、ナルシズム、つまり自己陶酔に陥る危険があります。私達が、もしナルシズムに陥れば、あたかも自分の人生の中で、過ちを犯したことがないかのように振る舞うようになり、失敗を隠したりするようにもなります。国を司る人がナルシズムに陥れば、歴史を美化したりすることに繋がります。
過去を振り返るため、また自分の失敗を失敗と認める為に必要なのは、自己価値感情です。たとえ失敗しても、「大丈夫だよ。もう一度立ち上がって前進しようね」と言ってくれる存在が必要です。
聖書の中に次のような言葉があります。
「自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理は私達の内にありません。自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義から私たちを清めて下さいます」。(ヨハネの第一の手紙1・8〜9)
私は、自分の失敗を語る事のできる相手、また、それを言い表しても、受け止めてくれる相手を見出すことができたことに感謝しています。