今や、街中では、一年中イルミネーションがまたたき、にぎやかさでは、都会も地方も変わり がなくなりました。しかし、その片隅では、それとは無縁に暮らす人々がいます。社会の中で、職や住まいを失い、様々な苦しみや悩みを抱えながら生きている 人々がいます。
預言者イザヤは「飢えた人にあなたのパンを割って分け与え、さまよう貧しい人をあなたの 家に招き入れなさい」(イザヤ58・7~8)と呼びかけ、「そうすれば、あなたの光は曙のように射し出で、あなたの傷は速やかにい やされます」と人々に告げました。
人は、周りの人々に温かく優しい心で接することによって、相手をいやすだけではなく、自 分自身をも、自分にしかできない役割に気づかされ、神から与えられた存在価値を見出すことができるのです。
学び舎を巣立っていく生徒達が、いずれ社会に出たとき、弱い立場に置かれた人々のことを 省みて、足元を照らす灯りとなって、貢献できる人となりますよう願わずにはおれません。