赤ちゃんの誕生を楽しみに待っているお父さんや家族、おじいさんやおばあさん、お兄さんやお姉さんたちも知っているでしょう。お母さんのお腹の中に新しいいのちが宿り、あと何日かすれば会えることができ、この目で見ることもできることを。
まだ胎児である赤ちゃんも、自分との出会いを待ってくれている家族の愛を全身で感じているかもしれません。言葉で「ありがとう楽しみにしてくれて」とはまだ伝えられません。でも、胎児は精一杯成長することによって、その期待に応えているように思えます。
さて、その胎児のいのちは、いつお母さんのお腹に宿ったのでしょうか。それは、その子の誕生日の約9カ月前のこと。いのちの誕生は、卵子と精子が受精した瞬間からだとカトリック教会では教えています。
しかし、日本ではそう考える人は少なく、胎児を堕胎することは法的に許されています。そのため悲しいことに、一年間で合法的な数だけでも、20万人近くのいのちが誕生することなく消されているのが現状です。
たとえ、いま子どもを産めない理由がどれほど多くあったとしても、赤ちゃんは、すべて神様からの授かりものです。
「産んで良かった」「産んでもらって良かった」と言える日がきっと来るでしょう。
神様を信頼し、わが子を受け入れることが、わが子にとっても、家族にとっても幸せなことではないでしょうか。