神の愛の宣教者会創立者マザー・テレサは、わが子の幸せをひたすら願う母親のように、苦しむ人、見捨てられている人のために、どこへでも出かけて行きました。宗教、民族、年齢、性別、社会的地位などにいっさい関わりなく、愛を必要とする人に自からの手を差し伸べました。
目の前の一人ひとりに大切な人として、愛と祈りをこめて全身全霊で奉仕したのです。
「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13・34)
イエスのこの言葉をマザー・テレサは、忠実に生き抜いたのだと思います。
マザー・テレサが指摘したように、物質的には豊かな日本にも、精神的に疲れ、愛に飢え、人間としての尊厳を失っている「貧しい人」がたくさんいます。マザー・テレサはまず、そのような人々の孤独や愛に対する飢えに気づき、手を差し伸べてほしいと語りました。
「あなたのそばにいる貧しい人、弱い人、さみしい人を心から大切にしてあげてください」
身近な人に、いつくしみをもって、ほほえみ、親切にする。愛を与え、ゆるす。それは、神様が望まれる素晴らしいいつくしみのおこないです。
わかっていてもなかなか難しい私にも、実行できるように神様の助けをお願いしています。