フランシスコ教皇は、アルゼンチン人、アメリカ市民や多くの移住者から、同じ新大陸への移住者として親しまれ、大歓迎を受けた情景は、日本にも伝えられました。このフランシスコ教皇は、教皇就任から3年目を迎えますが、3年前、教皇着任第一声は、まさにフランシスコ教皇のスローガン、「私は貧しい人々による貧しい人々のための教会を望む」という力強い言葉でした。教皇になる前のブエノスアイレスの司教時代には、「私たちは、世界で最も不平等な地域に暮らしており、最も豊かな土地であったが、無残に没落した」と嘆き、身近に存在する、大きな社会的格差を非難しています。
このように現実社会を直視し、その改革に熱意を燃やすフランシスコ教皇は、人々に "より開かれた" 教会を目指しています。
その表れとして、教皇は、昨年、カトリックのカレンダーでは重要な「無原罪の聖マリアの祭日」である12月8日からおよそ1年間を特別な年として、人々が神のいつくしみに気づくよう、祈りと償いの心を持って生きるよう勧められています。
「人類は決して平和を見つけることはできない。神のいつくしみを信じるまでは」。これは、今世紀初め、聖人となった、ある修道女の言葉です。