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勇気を持って歩む

森田 直樹 神父

今日の心の糧イメージ

勇気を持って新しい一歩を踏み出すか、あるいは、弱気になって尻込みしてしまうか。私たちの毎日は、選びの連続とも言えるでしょう。いろんな出来事や出会いに直面するたびに、私たちはどちらかを選んでいるのだと思います。

私個人について言えば、どちらかというと、弱気になって尻込みすることの方が多いように思います。歳のせいにしたり、忙しいことを理由にしたりして、新しい一歩を踏み出すことを躊躇したり、新しい出会いに尻込みしているように思います。

 

もしかすると、人間は弱く、もろい存在なのかもしれません。

 

そんなことを見越しているかのように、聖書には人々を奮い立たせ、勇気づける言葉があります。少し長い引用になりますが、旧約聖書のヨシュア記に次のような言葉があります。

 

「一生の間、あなたの行く手に立ちはだかる者はないであろう。わたしはモーセと共にいたように、あなたと共にいる。あなたを見放すことも、見捨てることもない。強く、雄々しくあれ。...ただ、強く、大いに雄々しくあって、わたしの僕モーセが命じた律法をすべて忠実に守り、右にも左にもそれてはならない。そうすれば、あなたはどこに行っても成功する。...わたしは、強く雄々しくあれと命じたではないか。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる。」(1・5〜9)

 

これは、モーセの後継者、ヨシュアに告げられた神さまの言葉ですが、新しい年を迎えて、これを、私たち一人一人にも告げられている言葉として、受け入れていきたいと思います。「強く、雄々しくあれ」「主は共にいる」との神さまの力強い約束をしっかりと心に抱いて、勇気を持って、この新しい年を一歩一歩、歩んでいきましょう。