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クリスマスとは

湯川 千恵子

今日の心の糧イメージ

クリスマスとは? 幼い子どもたちにとってはサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるワクワクする日ではないでしょうか。でも友だちに「サンタクロースは居ない」と言われた8才の少女・ヴァージニアは、ニューヨークの新聞に投書しました。『しんぶんのおじさん、本当のことを教えて下さい。』

その少女の真っ直ぐな質問に、アメリカの大新聞が社説を掲げて答えました。

『ヴァージニア、それはお友達が間違っているよ。見たことがないから信じられないんだね。でも愛とか思いやりとかがあって、毎日の生活が癒やされたり、愉しかったりするように、サンタクロースもちゃんと居るんだよ。本当に大切なものは、誰の目にも見えないんだよ。サンタクロースは、いつまでも子どもたちの心をワクワクさせてくれると思うよ。』

さて、大人にとってクリスマスが心躍る喜びの日となるには、子どものような素直な心が必要なのかもしれません。

2000年余り前、貧しい馬小屋で乙女マリアから生まれた幼子を、「神の子・イエス・キリスト」として受け入れるには抵抗のある人が多いのではないでしょうか。実は私もその一人でした。しかし、「本当の事を知りたい!」と人生の先輩の体験を聴いたり、聖書を学ぶ内に、目には見えない大切なものがあることを知りました。あの馬小屋で生まれた幼子が成人して人々に説いた「神の愛と赦し」の言葉は、私たちの魂を自由にし、希望と平和、救いの喜びで満たしてくれます。

もしキリストがこの世に生まれなかったら、私たちは神様の無償の愛とその力からくる「まことの救い」を知らず、互いに愛し合うことが真の幸せへの道だと悟る事も出来なかったでしょう。だから彼の誕生日は私たち人類にとって最大の祝い日なのです。