クリスマスになると、世界中の人たちがイエス・キリストの誕生を祝う。それこそ、「生まれてきてくださったことに感謝」ということだ。だが、イエス本人は、その言葉を聞いてどう思っているだろうか。もしかしたらイエスも、「感謝するなら、お母さんやお父さん、そして天の神様に感謝してください」と思っておられるのではないだろうかと私は想像してしまう。もちろん、イエスが神でありながらこの地上に来て下さったことには、どれだけ感謝してもしすぎることがない。だが、その感謝は同時に、母であるマリア、父であるヨセフ、そして命の与え主である天の神様に向けられるべきものだろう。イエスの周りにいて、イエスの命を支えたすべての人への感謝も忘れてはならない。
誕生日の主役は、本人であると同時に、父母であり、神様であり、数えきれないくらいたくさんの、命を支えてくれた人たちだ。表に出てこないクリスマスの主役たちを、忘れることがないようにしたい。