ここから先はとても有名な場面です。
曰く、馬小屋での出産、飼葉桶に眠る幼子イエス、周りに駆けつけてきた羊飼いたち、それに、マタイ福音書では外国から東の星を見て礼拝にやってきた3人の博士たちにも言及しています。
以上、クリスマスの外側を、ご紹介しました。
この幼子イエスは30年後、父なる神の私達人類への思いがどんなものであるかを、その神のひとり子として人々に教え始めました。それを僭越だとする人々から、十字架に釘づけられて死んでしまったそのイエスを、父である神は復活させたのです。そして、イエスは弟子たちに、復活して生きているご自分を現わされたのです。
この時以来、弟子たちと初代教会は、先に述べたマリアの言葉や、人間イエスの誕生が、旧約聖書に書かれていたことと繋がりがある事に気がつき、以来その理解を深めていったという事情があるのです。
つまり、神に感謝どころか、反旗を翻してしまった人祖に代わって、マリアの承諾と、人間イエスの、死をも厭わない神への従順によって、私達にはもう一度、幸せになる道が開かれたのです。