ストレス解消法

湯川 千恵子

私のストレス解消法は夕方のお散歩でしょうか。近くの自然公園の里山や池の周りを四季の景色を眺めながらロザリオを唱えて一周するのです。何か困難がある時は次の聖書の言葉が通奏低音のように胸の奥に響きます。

『どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いを捧げ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を越える神の平和があなた方の心と考えをキリスト・イエスによって守るでしょう』（フィリピ４・６〜７）

空を仰いで天からの光を心に描きながら、いつも最善の道へと導いて下さる神の愛に委ねて祈りながら小１時間歩いていると、思い悩んで重かった心が次第に軽くなり、天国の夫も一緒に神の祝福の中に生かされているという安心感が強くなって、元気が出てくるのです。

このイエス様によって守られる『あらゆる人知を越える神の平和』によって困難が解消される喜びは、日常の中でもしばしば体験するのですが、以前、ひょんなことからテレビのニュースキャスターに引っ張り出された時の鮮烈な体験は、今も忘れられません。

カメラの前の秒単位の仕事は、素人の主婦の私には耐え難いストレスでした。ある方の助言で私は本番前にこっそり四股を踏み、心の中で『イエス様助けて！』と叫びました。すると極度の緊張で心臓は飛び出しそうなのに、スタジオの強烈なライトが天からの柔らかい光と化し、心の奥が平静にリラックスできたのです。また、アメリカ留学中、ある団体の州全体の集会でスピーチを頼まれた時もそうでした。自分でも信じられない平静な気持ちでお話しすることが出来たのでした。

これはイエス様を信じて祈り求め、委ねることによって守られるストレス解消法だと思います。