▲をクリックすると音声で聞こえます。

ストレス解消法

堀 妙子

今日の心の糧イメージ

ストレス解消法は私にとってそれほど困難なことではない。逃げ出したいと思うような苦しいことがあっても、「マタイの福音書」5章3節から12節にあるイエスの「山上の説教」を読めばよい。

「心の貧しい人々は幸いである。天の国はその人たちのものである」の中の、ひとつのフレーズをかえるだけで、私は羽ばたける。「山上の説教」は、どこをとっても現状を賛美して生きる姿が記されている。神様は私のためを思ってさまざまな状況を備えてくださるのだから、その状況を味わうのは幸せになれるに決まっている。心に響く声に耳を澄まして、その通りに歩めばストレスは消えるのだ。

「心の貧しい人々は」というところに自分を当てはめてみる。

たとえば、「意見を言いたくても、話すことがゆるされない人々は、幸いである」と考え、結果は神様に任せる。

また、「お金に縁のない人々は、幸いである」と考え、お金持ちになる方法や成功するための秘訣などの、ハウツー本には決して目もくれず、図書館の地下書庫で待っている、作家が命を削るような思いをして書いた本を最後までゆっくりと読む。本を読んだら頭の中の本棚に納める。

ストレスというのは雑草の固まりだと思っている。雑草が心をかき乱そうと転がってきたら、私は静かに戸を閉めるだけだ。

しかし私はストレスとパッションは区別をしておきたい。

パッション、それは情熱と受難という意味である。パッションについては解消法はいらない。ストレスは自分の物差しではかるから生じるが、十字架はイエス・キリストの愛からのものである。私は十字架がどのようなものであっても、パッションをもって受け入れたい! 私は主イエスが示した十字架への愛については、両手で抱きしめていたいと心から願っている。