ところで、インターネットを見ますと、ストレスの解消法が、無数に紹介されています。その中には、カルシウムや牛乳を飲めばよいと言う単純なものから、こんな"哲学的"な提案もされています。「どんなに賢くとも、どんなに用心深くしても、どんなに綿密に計画を立てていても、必ず予想もできないことが起こります。だとしたら、いっそのこと、不確実性にこそ希望を持つべきでないでしょうか」というのです。
これも一理あるかもしれませんが、これと真っ向正反対なのが、カトリックの教えです。
「神の臨在を信じ、絶対の信頼をもって祈りなさい。み旨にかなうならば、必ず応えられる」と説き、絶えず、祈ることを教えているのです。
「私たちにとって、祈りとは、心のほとばしりです。天に向ける素朴なまなざしです。辛い時にも、うれしい時にも、天に向けて上げる感謝と愛の叫びです」これは、19世紀の聖女、幼きイエスの聖テレジアの言葉です。あやかりたいものです。