子育て中に、自分自身に腹が立つこともある。「わたしはもっと理想的なよい父親、よい母親になれるはず」という自分への期待が裏切られるとき、わたしたちは自分自身に腹を立てるのだ。だが、わたしたちはそんなに立派な親になれるはずの人間なのだろうか。背伸びするのをやめ、自分の限界を受け入れられれば、自分へのいら立ちは消えてゆくに違いない。
ストレスをなくす一番確実な方法は、すべてを自分の思った通りにしたいと願う傲慢な心を捨て、謙遜な心であるがままの相手、あるがままの自分自身を受け入れることだ。心にストレスがたまったときには、「わたしは相手に、あるいは自分自身に、過剰な期待をしていないだろうか」と自分に問いかけてみたい。