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ストレス解消法

村田 佳代子

今日の心の糧イメージ

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。全てのことについて感謝しなさい。」(一テサロニケ5・16〜18)

この御言葉をモットーに生きるなら、ストレスとは無縁でいられるはずです。

ところで、そもそもストレスの意味を、どう理解すべきなのでしょうか。国語辞典には「心身に物理的、精神的な刺激が加えられるときに、生体が示す反応、また、その原因となる肉体的、精神的な刺激や緊張」と説明されています。刺激や緊張がまるで無い日々など、退屈で持て余すに違いありません。そこで、ストレスを解消しようなどと思わず、ストレスと上手く付き合って、生活のアクセントにしてしまおうと覚悟を決めてしまえば、良いのではないかと思います。

ストレスと一口で言っても、ストレスにはやる気を起こさせたり、忍耐力をつけたりという良いストレスと、自信を喪失させたり、不安や不満をつのらせたりする悪いストレスがあります。良いストレスは好奇心をかりたて、快い緊張感をもたらすもので生活に活気を与えます。悪いストレスに対して解消法が必要になるのでしょうが、あえて解消しようとは思わず試練と受け止めて、乗り切る勇気を求めて祈ります。真向から向き合い乗り切れたなら、大きな自信と貴重な経験になります。

俗に云われる「ストレス解消法」とは、大抵全く別の事をして気分をまぎらわせるだけのもので、根本的な解決になってはいません。一時的にストレスを忘れることが出来ても、ストレスが無くなるわけではないのですから、問題を先送りするだけです。「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日、自らが思い悩む。その日の苦労はその日だけで十分である。」(マタイ6:34)

御言葉に励まされストレスを受けて立ち解決させて、自信につなげる生き方をこそ選びたいものです。