おむつがえ、おむつ洗いに始まり、衣類の繕い、食事の世話・・身を粉にして働かれたと思う。
イエズスさまはその御恩をいつも感じられていて、マリアさまを大切にされたと思う。
私は子どもの頃、母や教え方さまに教えられたことを68歳の今日までずっと胸にたたんで暮らしている。
そのこととは「マリアさまはさ、イエズスさまのお母さまじゃけん、イエズスさまはマリアさまのいうことは何でもきくとよ。少々の無理でもきくとよ。じゃけん、直接イエズスさまにお願いしにくかことは、マリアさまにお願いすればよかとよ。そしたら、マリアさまがさ、そっくりそのまま、イエズスさまにおねがいしてくださるとよ。」ということである。五島の人たちは、マリアさまのことをまるで親せきのおばさんかのように非常な親しみを感じていたのであった。
三つ子の魂百までで、私はマリアさまはお取りつぎの御方であると信じているのである。
今日まで私は何百回、何千回とマリアさまにお取りつぎのお願いをし、その度に多く、聞き入れていただいた。
マリアさまはこの世では清貧、忍耐、謙遜の3つの徳を積まれ、天上では日夜、お取りつぎのお方として働かれているのである。