そのせいか、「無限の可能性を秘めた」という言葉が、キャッチフレーズとして、大流行り。「若者は、無限の可能性を秘めた、かけがえのない存在。これからの日本を担う若者が、人間力を磨き、発揮することによって明るい未来を作り出すことができます」という「無限の可能性」を生かした立派な文面も生まれました。しかし、その〈「無限の可能性」とは具体的に何か〉となると、全くクエスチョン、即答困難。だれしも頭をかしげる課題です。「無限の可能性」とは、裏を返せば、「未熟」「すこぶる未完成、それ故、大いに頑張れヨ!」という励ましの言葉とも受け止められます。そもそも、人間は未完成なもの、おのれ自身の完成を生涯、目指すべき存在であります。
その道は、人の数だけあり、無限と言えます。回り道をしつつも、その道を探求、忍耐、努力、創造力、それに希望と愛をもって、わが道を追求し続けることが必須であります。
"愛は地球を救う"という、あるテレビ番組のキャッチフレーズは多くの人々の共感を呼びました。
聖書も「愛がなければ、わたしは何者でもない」と説いています。(1コリント13・2)
愛を人生の基軸とすることを「無限の可能性」としたいものであります。