古い自分、新しい自分の取り扱いは、とても重要な領域なのです。赤ちゃんとして誕生し、色々の歴史に翻弄されて生きていかねばならない人間は、その過去の生育史は変えようがありません。何かに苦しんで相談に行った相手が、もし、古い自分を捨てなさい、そして新しい人間になり幸せをつかみなさいと言われた時、それはそれで好意を大事にして受け流して、こう考えて欲しいのです。
(1)自分は何の為に生きていくのか、(2)自分の生き甲斐は何か、(3)自分は自分の魂、特に自分の死んだ後、自分の魂は、どこに行くのか、その魂の思索は、どうしても自分の過去の生育史について思索しないと、明確な思索が出来ません。この3つと、さらには両親が与えてくれた、この身体を大事にしているか、を明確にしていくと、今までの自分の考え方と体験の解釈の仕方や傾向が明確化されてきます。
ただ一つしかない自分の人生を明るく爽やかに元気に生き抜く方法も見えてきます。悔いのない人生を歩む為にも過去の大事な自分を捨ててしまわないように自分の生育史は宝物であることを意識したいものです。