主イエスも、神の子でありながら、公生活の初めに荒野で試みを受けられました。人間が最も陥りやすいと言われる3つの誘惑、すなわち、物質的な富と権力、そして名誉を我物にしようとする誘惑に遭われ、克服されました。その試みは、40日間の荒野の体験だけではなく、十字架上で亡くなる時まで続いたと言われています。
イエスは、十字架上で死に、そして、復活されて新しいいのちに入ったという事実を通して、私たちに、「古い、罪に囚われた自分に死に、新しいいのちを生きる」ようにと、自ら示してくださったのです。
私も、神様に出会うまで、世間の価値基準にどっぷり浸かって、生きることの喜びや人生の意義を見つけることができませんでした。神様の愛に生かされていることを実感するようになって、「いのち」そのものである神様の道を選び、「古い自分を捨てる」ことに任せられるようになりました。
そして、日々、「いのちか死か」の選択が問われ続けています。十字架上の主イエスを見つめながら、「古い自分を捨て」、神様と共に「いのち」を選ぶこととはどういうことなのかを、祈りのうちに識別していきたいと願っています。