70才台という年令の壁は越えがたく、結局このお話はかなえられませんでしたけれど、仲立ちをして下さったシスターからはまた世間にあってもお祈りと奉仕のよき奉献生活をなさいますようにとの愛情の溢れたあたたかいお手紙を頂いて感激いたしました。ずっとお祈り致しております、とおっしゃって下さるこのシスターとの出会いこそお恵みでした。
それでもどこかで諦めきれないわたしに、神さまもしぶといやつとあきれておいででしょう。
近ごろ、よく若い人達が「自分がなにをほんとうにしたいのかわからない」「将来を思い描けず進む道がみえない」と言うのを聞きます。
生きづらい現代社会の閉塞感、夢や希望をもちにくい時代ともいわれます。
でも焦らないで。人生でムダなことはありません。ちょっとカッコつけていうならば、人生の荒波をくぐり抜けてきて、ここまできてもまだ「まわり道のまっさい中かもしれない」などと思うのです。
やがてまったくべつな道がひらかれて、「すごーくまわり道をしたけれどやっと!」と叫ぶ日がくるかもしれません。
「神さまはちゃんと用意していてくださるよ」