翌日、今度は森の中を颯爽と走っているスキーヤーに出会いました。 「キタキツネを見つけに行きましょう」
雪の上をスイスイと走る姿に、私たちは憧れました。そうだ、私たちもカントリースキーをやってみよう。
早速、スキー道具をそろえました。その日の積雪は1メートルくらいでしょうか、我が家の玄関から森の中へ出発しました。簡単だと思っていたのですが、3歩も歩けません。歩こうと思ったら、ひっくり返ってしまいました。右足のスキー板と左足のスキー板が別別の方向に滑っていくからです。どうしてもスキー板をコントロールすることができません。私たちは深く反省しました。
足の筋肉を鍛えるところから始めなければ・・・。
夫は柔軟体操と朝夕100回のスクワットをすることにしました。私は水泳教室に通い始めました。1年、2年と通う内に、泳ぐ距離もだんだん増えていきました。
4年の歳月が流れて、昨年、大沼湖の縦断5キロに初めて挑戦してみました。見事完走です。私たちは手を取り合って喜びました。夢のようです。
柔軟体操やスクワット、水泳教室は、大きなまわり道のように見えて、実はそうではなかったのです。