私の父がそうでした。絵や詩作の才能を持ち、健康に恵まれ大きな仕事をしていましたが、人にだまされて財産をすべて失い、残ったのはアルコール依存症との闘いだけでした。しかし、父は同じようにアルコール依存に苦しむ仲間をいつも家に招き入れ、「一緒にがんばろう」と言って食事を作って力づけました。また、父はすべてを失ったので、すべてを失った人の友になりました。ご主人が借金を作って失踪し、途方に暮れていた時に、家によく来て話を聞いてくれた、と父の葬儀の席で泣きながらお礼を言われたこともあります。父は自分の苦しみに閉じこもらず、他の人の苦しみにも心を開いていたのでしょう。
人生の目的は、「愛すること」です。神さまは心に愛がある人に「友よ」と言ってくださる方です。私たちを愛し、十字架にかかって死に、復活した方、イエス。この神さまの目から見ると、父の人生は大成功だったと私は信じています。